【枯らしたくないならまずはコレ!】多肉植物の基本の病害虫対策とおすすめアイテムをご紹介。
多肉植物を育てる上で、避けて通れないのが病害虫対策。
せっかくお気に入りの苗を迎えたのに、葉が変色したり、萎れてしまったり、最悪、枯らしてしまう、なんて事になると悲しいですよね…。
実は、僕自身も観葉植物が病害虫にやられてしまった経験があり、それ以来、病害虫対策についても意識するようになりました。
この記事では、多肉植物に発生しやすい病害虫の種類や原因、効果的な対策方法をご紹介します。
さらに、記事の後半では多くのタニラーが愛用されているおすすめの対策アイテムもご紹介!
これを読めば、病害虫の被害に遭う可能性をグッと減らせると思うので、ぜひ参考にしてみてください!
この記事の目次
多肉植物によく見られる病害虫の種類
病害虫といっても、その種類は何百、何千とも。
ここでは多肉植物で特に注意したい代表的な害虫と病気をまとめました。
茎や葉に「何か変なのがついてる?」と思ったら、それは病害虫のサインかも!
読み終わったら、ぜひ自分の苗もチェックしてみて下さいね!
カイガラムシ
カイガラムシは、茎や葉に寄生して植物の栄養を吸い取る害虫。
白くてフワフワしたものや赤茶色のものなど、種類はいろいろですが、どれも厄介なのは変わりません。
栄養を奪われた植物は、葉が萎れたり、変色したり、ひどい場合には株全体が枯れてしまうことも。
僕が被害に遭った害虫もこのカイガラムシで、そのときは7割くらいの葉が枯れてしまいました。
幸い、株そのものは生き残りましたが、僕が害虫対策を考えるきっかけにもなった憎き敵。笑
幼虫のうちは薬剤で駆除できますが、大人になると殻が硬くなって薬が効きにくくなり、手作業で取る必要が出てきます。
でも、正直かなり面倒な作業なので、早めの駆除&予防が一番!
温かくて湿気の多い春から秋にかけて発生しやすいので要注意です。
室内で育てている場合は、季節関係なく発生することがあるため、油断せず、水やりのついでに苗をチェックしておくとより安心ですね。
ハダニ
ハダニはカイガラムシと同じく植物の栄養を吸い取ってしまう害虫ですが、厄介なのは見つけるのが難しいところ。
サイズがわずか0.5mmほどとかなり小さく、肉眼で確認するのが難しいんです!
でも、この小さな虫を放っておくと、植物の栄養をどんどん吸い取ってしまい、葉が変色したり萎れたりする原因に…。
春先から初夏、そして秋口の暖かくて乾燥した環境で発生しやすい害虫です。
ハダニはクモの仲間でもあるので、葉に蜘蛛の巣のような糸が張られていたり、小さな黒い斑点が現れたら、それは要注意のサイン。
発生初期なら、水を勢いよくかけて洗い流すだけでも効果がありますが、被害が広がってしまった場合は、専用の薬剤を使うのが一番確実な方法です。
アブラムシ
アブラムシは、体長1〜3mmほどの新芽や柔らかい葉に集まる事の多い虫。
小さな虫ですが、植物への被害は決して小さくなく、侮ることはできない存在です。
特徴的なのは、植物の栄養を吸い取るだけでなく、モザイク病などのウイルスを媒介する事。
これによって、アブラムシによる直接的な被害だけでなく、2次被害が広がるリスクがあるんです。
特に春と秋に発生しやすく、見つけたら早めの対処が大切。
市販の薬剤を使うのが一般的ですが、発生初期なら水を勢いよくかけて洗い流すだけでも効果的です。
ただ、アブラムシはとにかく繁殖力が高い!
放っておくとあっという間に増えてしまうので、「あれ?」と思ったら、すぐに対処してくださいね。
うどんこ病
うどんこ病は、害虫ではなく白い粉のようなカビが葉や茎に広がる病気。
この病気が進行すると、光合成がうまくできなくなり、葉が変色して枯れてしまったり、株全体の生育が悪くなったりしてしまいます。
さらに、「カビといえば湿気!」なんてイメージがありますが、うどんこ病は乾燥している時でも発生する厄介なヤツ。
春と秋に発生しやすく、発症初期の段階では水で洗い流す事も出来ますが、気になった時にはすでに症状が広がっている場合も…
そう言った場合は、水や薬剤で湿らせたティッシュや綿棒で拭き取って駆除する必要があります。
多肉植物に病害虫が発生してしまう原因と対策
病害虫の被害には遭わないに越した事はないですが、どれだけ注意していても被害を完全に防ぐのは難しいもの。とは言え、病害虫が発生しやすい条件というのがあるのも事実。
もしかすると、今の育成環境が知らず知らずのうちに病害虫を呼び込んでいるかもしれません…!
そこで、特に注意したいポイントが「風通し」と「日当たり」。
こからは、風通しと日当たりの改善がなぜ大切なのか、そしてすぐに取り入れられる簡単な対策についてご紹介します!
風通し
風が通らない場所では湿気がこもりやすい、というのはイメージしやすいですよね?
そう言った環境では、病気やカビが発生しやすくなるため、「風通し」は病害虫の発生するリスクを抑える重要なポイント。
風が通る場所であっても、鉢同士が密集していると通気性が低下するため、少し間隔を空けることを意識するのがオススメです!
室内で育てている場合は、時々窓を開けて換気をしたり、エアコンやサーキュレーターを使って空気を循環させると効果的。
また、多肉植物自体も湿気がこもる環境は苦手な場合が多いため、風通しをよくすることは植物にとってもプラスの要素!
そのため、風通しの改善は病害虫も防げる上に、株の健康にも繋がる一石二鳥の対策と言えます。
日当たり
多肉植物に限らず、植物にとって日照不足は健康を損なう大敵。
光合成が十分にできず、株が弱ってしまうと、病害虫への抵抗力も弱まるため、虫や病気が発生しやすくなってしまうんです!
そのため、多肉植物は基本的には明るい場所や適度に日の当たる場所で育てる事が大切。
一方で、直射日光に当てすぎると、今度は葉焼けのリスクが高まる事も…
目安としては、屋外の場合は直射日光を避けて明るい日陰に置いたり、室内の場合はカーテン越しに日光浴をさせてあげると、元気で抵抗力の強い株に育つのでオススメです!
【迷ったらコレ!】使っている人が多いオススメの害虫対策用薬剤2選
苗を元気に育てるには、風通しや日当たりを整えて、病害虫が発生しにくい環境を作ることが基本です。
それでも、万が一病害虫が発生してしまったときに頼りになるのが、市販の対策アイテム。
被害が出る前にあらかじめ手元に用意しておけば、予防にもつながり、安心して育てられますよね!
ここでは、多くのタニラーたちに愛用されているおすすめの害虫対策アイテムを2つご紹介します。
駆除用の薬剤にも色々な商品がありますが、「迷ったらコレ!」というアイテムなので、どれを選べばいいか迷ったときの参考にしてみてくださいね。
オルトランDX粒剤
URL:https://www.sc-engei.co.jp/guide/details/1504/
オルトランは粒剤タイプの薬で、土に撒いておくと植物が根から殺虫成分を吸収し、株全体を害虫から守ってくれるもの。
1回の使用で約1ヶ月の効果が期待できるのが特徴です。
使い方も簡単で、パッケージに1g/株などの使用量の記載があるので、その分量を土に撒くだけ!
注意点としては、オルトランはあくまで植物の内側から病害虫をブロックするものなので、すでに発生している虫を直接駆除するのには向かない事。
すでに葉に何らかの症状がでてきていたり、虫がついたりしている場合は、水で洗い流したり、次に紹介するスプレータイプの薬剤と併用すると効果的です!
べニカXネクストスプレー
べニカXネクストスプレーはスプレータイプの薬剤で、植物に直接吹きつけて使うことができる定番の薬剤。
害虫や病気を速やかに駆除する効果があり、すでに葉や茎に症状が出ている場合におすすめのアイテムです!
こちらも使用方法は簡単で、病害虫が気になる部分にまんべんなくスプレーするだけ。
水で希釈したり、容器を詰め替えたり、そういった面倒な手間が一切かからないのも魅力ですよね!
また、植物全体に浸透する殺虫成分も含まれているため、即効性だけでなく持続的な防虫効果も兼ね備えた、まさに万能プレイヤー。
使用する場合は、害虫の種類によって効き目が異なる場合があるので、公式サイトにある「適用表」などを見て、使用前に効果をチェックしておくとより安心して使えます。
まとめ
植物を育てる上で、病害虫の被害はやっぱり心配なところ。
もちろん、全く被害に合わないのが理想ですが、中々そうもいかないのも現実。
あまり深く考えずに適当な場所で育てていたら、実は病害虫が発生しやすい環境になってしまっていた、なんて事もよくある話です。
とはいえ、「日当たりが良くて風通しも抜群!」なんて完璧な環境もなかなか無いと思うので、少し家の中で鉢植えの置き場所を見直してみたり、今回ご紹介してきたような薬剤なんかを常備しておくと、対策や予防に繋がるかも!
日々苗の様子をチェックしつつ、まずは手軽にできる対策から始めてみて下さいね。
執筆・執筆協力
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実家から株分けしてもらったポトスをキッカケに植物にハマる。
今までに育ててきた植物は10種類くらい。もっと色々な植物にも挑戦するべく日々勉強中です。
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