多肉植物の1年間の育て方!季節ごとの置き場所と水やりのポイントを解説!
多肉植物を育て始めると、他の植物と育て方が違い戸惑うことも多いと思います。
私は初めて多肉植物をお迎えした時、何も知らずに室内に置いて毎日水やりをしていていたら、多肉植物がどんどん伸びてきてびっくりした経験があります。それが徒長を知ったきっかけでした。
せっかくお気に入りの多肉植物を見つけたのに形が崩れてきたら悲しいですよね。
それでは多肉植物はどう育てたらよいのでしょうか?
多肉植物を可愛く育てるには、多肉植物の性質を知り、季節の気候によって育て方を変えることが大切です。
また、春、夏、秋、冬と1年間を流れで見ることで多肉植物の変化が分かり育てやすくなると思います。
この記事では、主にエケベリア、ホームセンターなどで入手しやすい春秋型とされる多肉植物の性質と季節ごとの育て方を、1年間の流れで具体的に解説していきますが、冬型、夏型の多肉植物も日本の夏と冬は苦手なことが多いので参考にしてくださいね!
この記事の目次
多肉植物はどんな植物?育て方のポイント
育て方のポイントは、まず多肉植物がどんな植物か知ることです。
多肉植物のことが分かると多肉植物が何を求めてるかわかり育てやすくなります!
では、多肉植物にはどんな性質があるのか2つに分けて解説します。
まずは、多肉植物の基本的な性質です。
主な原産地、南アフリカや南米などの乾燥地帯は、1年を通して乾燥していて雨が少ない気候で、葉に水分をためられる多肉植物は乾燥に強いのが特徴です。
乾燥に強い反面、高温多湿には弱く、また水分を含んだ葉は雪や霜にあたると凍りやすい性質があり、夏と冬には注意が必要になります。
もう1つは、成長期と休眠期があることです。
成長期は根から水をたっぷり吸ってぐんぐん成長する時期、休眠期は根から水をあまり吸わずほとんど成長しない時期で、成長期と休眠期によって多肉植物も変わり、育て方も変わります。
多くの多肉植物が休眠期とする夏と冬は、多肉植物にとって厳しい気候で、身を守るために生命維持だけをすると考えられます。
そのため、休眠期にたっぷり水やりしても根が吸わず根腐れの原因にもなるので、水やりは控えめにするようにします。
乾燥に強くて、高温多湿や凍結に弱い性質を持つ多肉植物の基本的な育て方を、日当たり・置き場所と水やりに分け紹介します。
日当たり・置き場所
基本的に適度な日当たりで風通しの良い場所に置きます。
日光を浴びて成長に必要なエネルギーを作るので、十分な日当たりが大切です。
とはいえ、強すぎる直射日光は葉焼けしてしまうこともあるので注意が必要になります。
また、高い湿度にも注意が必要です。
長雨など湿度が高い場所で、ずっと鉢の中が蒸れたままだと根腐れの原因になるので、季節や天気の違いによって置き場所を変え、蒸れてる状態が続かないようにしましょう。
水やり
土が完全に乾いたタイミングで水やりをします。
多肉植物は水分を葉にためられるので、他の植物に比べると水やりの回数は少なめです。
鉢の中が蒸れ続けると根腐れの原因になってしまうので、完全に乾いたことを確認してから水やりするのが大切です。
1年の流れで見る季節ごとの育て方
次に、多肉植物の性質をふまえて、1年を通してどう育てていくか、春、夏、秋、冬の流れで解説していきます。
1年の育て方の流れを把握しておくと、多肉植物がこれからどう変化していくか分かって安心につながり準備などにも役立つと思います!
季節ごとの(成長期・休眠期)と[湿度、温度、日照]のおおまかな組み合わせは以下のようになります。
春(成長期)[乾燥、適温、適度な日照]
⇩
夏(休眠期)[多湿、高温注意、強い日照注意]
⇩
秋(成長期)[乾燥、適温、適度な日照]
⇩
冬(休眠期)[乾燥、低温注意、日照不足注意]
同じ成長期にあたる春と秋は基本的に育て方は同じですが、前後に来る季節によって注意することは違い、まったく同じ育て方をする季節はありません。
それでは具体的にどう育てていくか、季節ごとに日当たりと置き場所、水やりの方法を紹介していきます。
春は増やすのが楽しい季節
成長期にあたる春は日当たりがよく風通しがよい場所に置きます。
冬の終わりから春の初めは日差しに慣れておらず、いきなり直射日光を浴びると葉焼けしてしまうことがあるので半日陰から徐々に慣らして行きましょう。
水やりは土が乾いたら鉢の下から水が出るくらいたっぷりと行います。
夏は高温多湿に気を付ける季節
強い直射日光を避けるために、半日陰か遮光をした風通しの良い場所に置きます。
蒸れを防ぐために、コンクリートなど熱くなる素材の上に置かない、鉢と鉢の間隔を開けるなどの配慮が必要です。
エケベリアは特に葉に水がたまりやすいので、雨の当たらない所に置き、雨に当たってしまった場合は、やさしく水を取り除くようにします。
水やりは、夕方、完全に土が乾いてから、ひかえめに行います。
夏は成長が穏やかになる時期で春や秋ほどは水を吸わなくなり、湿度も高く鉢に水が残りやすいので水やりはほとんど必要ありません。
水分が足りないサインは葉を見るとよくわかります。
土が乾いてみえても葉がぷっくりしていたらまだ鉢の中に水が残っている可能性があります。土が乾いていて葉がしわっとしてきたら水分が足りないサインです。
気温が上がる前の朝や昼間に水やりをすると、溜まった水が原因で蒸れをおこす心配があるので夕方涼しくなってから行います。
秋は紅葉が楽しめる季節
日当たりがよく風通しがよい場所に置きます。
秋は日向に置き、日光をたくさん当てましょう。日光にたくさん当てることで紅葉も深まると考えられています。
水やりは土が乾いたら鉢の下から水が出るくらいたっぷりと行います。
秋の成長期はだいたい9月の半ばから10月までの約1か月半と春の成長期より短いです。
また10月でも夏の暑さが続くことがあるので、春秋型の生育適温10℃~25℃を目安にし株の様子を見ながら置き場所や水やりを調節しましょう。
冬はきゅっとつまった姿がかわいい季節
基本日当たりがよく風通しが良い場所に置きますが、凍ってしまう心配がある時は室内の日当たりのよい場所に置きます。
水やりは、朝か昼間、完全に土が乾いてからひかえめに行います。
冬も夏と同様に休眠期で根からあまり水を吸わない時期で、気温が低く鉢の中も乾きにくいのでほとんど水やりの必要はありません。
土が乾き、葉がしわっとしてきた頃に行いましょう。
気温が下がる前に水やりをすると凍って枯れてしまう可能性があるので、気温が上がる前の朝か昼間に水やりをします。
冬は多肉植物を部屋の中に入れることが多く日照不足になりがちです。
日照不足になると茎が伸びて徒長を起こしやすいので、凍る心配がない時は外に出し日光にたくさんあてましょう。
多肉植物の一年の流れと育て方のポイントを知るともっと育てるのが楽しくなる
この記事では、多肉植物の性質と1年の流れで見る多肉植物の育て方を季節ごとにご紹介しました。
多肉植物のことを分かって育てると、愛着がわいてきてより可愛く思えると思います!
多肉植物は乾燥に強く、強い日差しと高温多湿が苦手で凍結に注意が必要です。
また季節の気候と成長期、休眠期に合わせて育て方を変えることが大切になります。
もちろんそれぞれの株によって育ち方も違うと思うので、かわいい多肉植物をよく観察しながら、今回の記事を参考に育ててみてくださいね!