多肉植物に水滴飛ばしが必要な理由とオススメの道具を併せてご紹介!
植物のお世話と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
日当たり?肥料?それとも風通し?
私が真っ先に思い浮かべるのは、「水やり」です。
私は10年近く観葉植物を育てていますが、最初の頃は水やりのタイミングがわからず、気に入っていた苗をいくつか枯らしてしまい、悲しい思いをした経験があります。
今ではそんな失敗もなくなり、毎日お気に入りの植物たちに癒されながらお世話をしていますが、その時に「水やり」の大切さに改めて気付かされました。
そんな大切な「水やり」ですが、水をやった後の「水を飛ばす」作業もとても重要だという事を知っていますか?
特に多肉植物の場合、この作業は葉がムレたり、病気になったりするのを防ぐためにはとても大切な作業なんです。
あまり耳馴染みがなく、見落とされがちな作業ですが、このひと手間があなたの大切な苗を守るカギになるかも。
そこで今回は、多肉植物における「水滴飛ばし」が必要な理由とおすすめの道具をご紹介します。
水やり後のこのひと手間が、お気に入りの苗を病気やムレから守り、元気に育てることにつながると思うので、ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてくださいね!
この記事の目次
なぜ多肉植物には「水滴飛ばし」が必要?
多肉植物に水滴飛ばしが必要な理由は、ズバリ「病気とムレ」を防ぐため。
多肉植物は生命力の強い植物だけれど、湿気やムレへの耐性は決して高くありません。
特に、湿度の高い梅雨から夏にかけては、ある日、突然葉がバラバラになったり、中心から黒くなって枯れてしまうことがあることも。
その原因のひとつが「病気やムレ」と言われているんです。
中でも注意が必要なのが、葉に残った水分。
水やりの際に、水滴が葉の隙間に入り込んで溜まることで、そこからムレて腐ったり、カビが発生して病気の原因になったりすると言うわけです。
だからこそ、多肉植物にとっては「水滴飛ばし」は欠かせないケア。
でも、「それなら葉に水を当てないように水やりをすれば良いのでは?」と言う疑問も出てきますよね。
確かに、水を当てなければ葉に水滴が溜まってしまう事はありませんが、全く水を当てないと、今度は逆に葉が乾燥し過ぎて”ハダニ”や”うどんこ病”と言った害虫の被害に遭うリスクが高まってしまうのです。
特に、去年や今年は暑かったからなのか、うどんこ病にやられてしまったと言う話も。
そのため、害虫から葉を守るためにも、葉にもしっかり水を当てて水やりをする必要がありますが、その際に余計な水分を残してしまうとムレが心配。
そこで、葉にも水をやりつつ、ムレを防ぐ方法として「水滴飛ばし」が活躍してくれると言う訳なんです。
ベテランの方や個人農家さんはどうしてる?
「まだ植物を育て始めたばかりで、そんなに知識や経験がなくて不安…」という方は、先輩の皆さんがどうしているのか知りたいところですよね?
個人的な印象ですが、苗をたくさん育てている方ほど、シャワーで上からジャーっと水をあげている方が多いように感じます。
その後、まとめて水滴飛ばしをしている方が多いようですが、中には水滴飛ばしはしないという方も。
とはいえ、家庭でひと苗ひと苗を大切にしていくなら、水滴飛ばしを全くしないのはリスクが高くて、オススメはしづらいのが正直なところ。
実際、大量に苗を育てている個人農家さんでも、ひと苗ずつ水差しで丁寧にあげている方だったり、底面給水なんて方法で水をあげている方もいて、皆さん自分の環境やスタイルに合った方法で水やりをしているようです。
「コレが正解!」という絶対の方法はありませんが、最も大切なのは、育てていく内に自分に合った方法を見つける事だと思います。
その上で、「まだ自分なりのアレンジは難しい…」という方は、まず葉の上から鉢全体に水をやり、その後水滴飛ばしをする方法が個人的にはオススメ。
害虫の予防にもなるし、ムレも防げるので、ぜひ試してみてくださいね!
滴水飛ばしにオススメの道具
ここからは多肉植物を育てている皆さんが、水滴飛ばしに使っている道具を具体的にご紹介していきます。
あまり沢山の種類を挙げすぎても迷ってしまうと思うので、今回は3つに厳選してご紹介。
育てている苗の数や予算によって、自分に合ったものを見つけてみて下さいね!
苗の数が少ない人→カメラ用ブロワー(シュポシュポ)
手でシュポシュポするとノズルの先から空気が出てくるアレです。
本来はカメラやレンズに付いたホコリなんかを取り除くためのものだけど、水滴飛ばしにも便利。
メリット
- 安い(100均で手に入ります)
- 風量が強くない分、周りの土まで吹き飛ばすことがない
デメリット
- 手動なので苗が多いと大変(手がつりそうになる)
→苗が少なく、コストを抑えたい人にオススメ。
苗の数が多い人→電動ブロワー
苗の数が多い人にオススメなのは電動ブロワー。
小さいドライヤーみたいなもので、本来はキーボードのホコリを飛ばしたりするためのもの。
電動だから短時間でラクに水滴を飛ばせるのが便利!
特にオススメなのは以下の二つです。
1.DAISOのUSBブロワー
DAISOの中でも500円ほどしますが、とにかく風の強さが丁度良いのが魅力!
しっかり水滴を飛ばしつつ、土ごと飛ばしてしまう事がないのが便利なところです。
メリット
- 電動ブロワーの中では安価
- 風量が丁度良い
デメリット
- 電源はType-AのUSBをモバイルバッテリー等に接続して得るため、コードが邪魔に感じる事がある
- 風量はモバイルバッテリーの出力に依存する
→手動は面倒だけど、それほどコストもかけられないと言う方にオススメ
2.サンワサプライ エアダスター 200-CD076
ある程度コストをかけられる方はコレ一択!
他の安いブロワーに騙されてはいけません。
ブロワーは本来ホコリを飛ばすためのものなので、風量は強いほど良いもの。
それを水滴飛ばしに使うと、鉢植えの土まであっという間に吹き飛ばしてしまうので、風量調節ができるブロワーがマストです。
少しお値段は張るけれどモバイルバッテリーも不要だし、ブロワーをまた買い直すくらいならコレがオススメ!
メリット
- 風量調節ができる
- コードレスで快適に作業できる
- これひとつで完結(モバイルバッテリー不要)
デメリット
- 高い
→コストをかけても良いものが欲しい方にオススメ
Amazonセールだと1,000円以上安くなる場合もあるようなので、購入を検討する場合は次のAmazonセールをチェックすると良いかもしれません!
まとめ
今回は、水滴飛ばしが必要な理由とオススメの道具を紹介してきました。
記事のまとめは以下の通りです。
- 「水滴飛ばし」は葉の病気やムレを防ぐために必要
- ベテランや個人農家さんはそれぞれ自分に合ったやり方で水滴飛ばしをしている。(これ が正解という方法は無い)
- 初心者の方には、たっぷりと鉢植え全体に水をやった後、水滴飛ばしで葉に残った水分を 飛ばす方法がオススメ!
- 水滴飛ばしには手動または電動のブロワーが便利
- 育てる苗の数やかけられるコストによって、自分に合ったブロワーを探すのが◎
水滴飛ばしも水やりと同じくらい、苗の健康を守るために大切なケア。
苗を大きくするためにたっぷりとお水をやる事も大切ですが、それと同時に、枯らさないためのひと手間として水滴飛ばしも忘れずにやって行きたいところです。
ぜひ、自分に合った水滴飛ばしの方法やお気に入りの道具を見つけて、可愛い苗を元気に育てましょう!
執筆・執筆協力
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実家から株分けしてもらったポトスをキッカケに植物にハマる。
今までに育ててきた植物は10種類くらい。もっと色々な植物にも挑戦するべく日々勉強中です。