冬の室内管理で多肉植物がジュレた!?冬なのにジュレる原因や対処法はどうすればいい?
冬になると、多肉植物を寒さから守るために室内管理に切り替える方もたくさんいらっしゃるかと思います。
持っている全ての多肉ではなく、絶対に枯らしたくないお気に入りの苗だけでも室内に入れる方も多いはず。
でも、せっかく寒さ対策で室内に入れたのに、適切に管理できなかったから枯れてしまった...なんてことも残念ながらあります。
この記事では、毎年冬は必ず室内管理をしている北海道のタニラーが、大事な多肉を冬の室内管理で枯らさない管理方法や、ジュレてしまった場合の対処法を徹底解説します。
冬の室内管理で大事な多肉がジュレて枯れてしまう方や、これから初めて室内管理する方でやり方が分からなくてお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください!
この記事の目次
多肉植物が冬の室内管理でジュレてしまう原因
「多肉植物が冬の室内管理でジュレてしまう原因」と、「冬は絶対に室内管理が必要なのか」をそれぞれ解説していきます。
室内管理でジュレてしまう原因
ジュレる原因として1番多いのが、水のやりすぎです。
室内は外と違って風通しが悪く、十分な日照時間もないため、なかなか土が乾きません。
ずっと土が湿った状態が何日も続くと、外管理以上に根腐れやカビが発生しやすいです。
エケベリアなどの春秋型の多肉植物は、冬はほとんど成長しないので、水やりはほぼやらなくても問題ありません!
やるとしても1ヶ月に1回チョロっとあげるだけで十分で、大人の苗は2〜3ヶ月水やりしなくても枯れることはないので大丈夫です!
ただし、小さい葉挿し苗や薄葉の品種には、3ヶ月の断水は少し厳しすぎるので、苗の状態をチェックしながら1〜2ヶ月に1度は水やりが必要です。
また、外から室内に入れる時に土が濡れているとジュレやすいです。
なるべく土や苗がビチャビチャに濡れた状態で室内に入れないようにし、理想はカラッカラに乾いた状態が安心です。
雨が続いたりして天候の関係で完全に乾かすのが難しければ、少々濡れていても大丈夫です!
そもそも冬は室内管理必須?
冬は必ず室内管理にしないといけないのかというと、地域によって違います。
東北や北海道などの積雪地域や、毎日気温が氷点下に下がる寒い地域は室内管理必須です!
たまにしか氷点下まで下がらない、比較的暖かい地域は屋外でも問題なく管理できるので、寒波や積雪時に適切な対策をすれば大丈夫です。
冬でも屋外管理ができる地域にお住まいの方でも、絶対に枯らしたくない大事な苗は、室内管理が安心です。
寒さに強い品種、弱い品種がありますが、初めて育てる苗は耐寒性がどんなものか分からないことがほとんどなので、大事な苗がもし寒さに弱い品種だったら、たった1回冷え込んだだけで枯れてしまった...という悲しいことになることもあります。
室内だったらその心配はなく、ショックで心が折れてしまうこともないので、お気に入りの大切な苗は室内管理にすることをオススメします!
ジュレてしまった多肉の対処方法
多肉がジュレてしまったら、なるべく早く対応することがポイントになります。
発見が早かったら復活する可能性は高いですが、発見が遅れてしまうと手遅れになってしまうので、日々の観察が超重要となります!
ジュレてしまった時の対処法の手順
①ジュレてしまった多肉は、見つけたらすぐに土から抜き、他の元気な苗に菌がうつるのを防ぐために他の多肉とは別の場所に移動させる。
②ジュレた葉を全て取り、茎の状態をチェックする。
茎が黒や茶色に変色していなければ、そのまま何もしなくてOKですが、変色している場合は、綺麗な部分だけ残して全てカットしましょう。
変色した部分を残してしまうと、そこから菌がどんどん広がってしまい、最終的には枯れてしまいます。
茎の色が目に見えて変色していなかったとしても、カットして茎の中の色を確認すると、黒っぽくなってしまっていることもあるので、ジュレてしまったら思い切って茎をカットして中まで確認すると安心です。
③茎をカットしなかった場合は根の状態もチェックする。
根を軽く引っ張ってみて、簡単にポロポロ取れてしまう場合は根が傷んでいるので、取れる根は全て取ってしまいましょう。
引っ張っても取れなければ、問題ないのでそのままでOKです。
処置後の管理
上記の処置をした後は、とにかく乾燥させましょう!!
ジュレた多肉は乾燥させることで、症状の進行が止まることが多いので、処置後はとにかく乾燥させましょう!
カットした場合は新しい根が出てくるまで土に植えずに管理し、無事に発根したらもう大丈夫なので土に植えて通常管理でOKです。
発根前に土に植えてしまうと、菌が苗に残っている場合に見られる、茎の変色が確認できないため、新しく発根するまでは土に植えないで管理しましょう!
カットせずに根をそのまま残した場合は、根を完全に乾かした後1週間ほどは土に植えずに苗の状態をチェックしましょう。
変色などの変化が無ければ、新しい土に植えて通常管理にうつして大丈夫です。
室内管理は「風」が重要ポイント
室内管理はとにかく風通しが重要です!!
空気の流れが全くないと、少しの水気がカビ菌の増殖につながるので、この時期は窓を開けると寒いですが、部屋の空気の入れ替えが必須になります!
窓を締め切った部屋で水やりしてしまうと、それはもう大変なことに...
カビが一瞬で広がって泣くことになります...
お恥ずかしながら私も経験があり、それはそれは相当ショックでした...
この経験をもとに、室内管理には風が何より大事!!ということを学んだので、室内管理のポイントを解説します。
置き場所
日当たりの良い窓辺に置きましょう。
冬は日照時間が短く徒長しやすいので、1日5時間前後(4〜6時間)の日照時間が理想です。
ただし、窓際は朝晩の冷え込みで温度が下がりやすいので、温度の下がりすぎに注意が必要です。
風通しの確保
1日中風が必要という訳ではなく、風が全くないのが問題になります。
少しの時間だけでもいいので、部屋の空気の入れ替えもかねて窓を開けましょう。
寒いので、日中の気温の高い間だけで十分です!
くれぐれも、寒いのを我慢して体調を崩されないようご注意くださいね!!
どうしても窓を開けて風通しを確保できない場合は、サーキュレーターがおすすめです!
空気の流れを作ることが大切なので、サーキュレーターでも十分役目を果たしてくれます。
まとめ
今回は、冬の室内管理で枯らさない管理方法や、ジュレてしまった場合の対処法を解説しました。
多肉植物が冬の室内管理でジュレてしまう原因として1番多いのは、水のやりすぎです。
多肉植物は冬はほとんど成長せず、水やりは多くても1ヶ月に1回、2〜3ヶ月水やりしなくても枯れないので、品種によっては断水気味で管理して大丈夫です。
ジュレてしまった多肉の対処方法は、
- 土から抜き、他の多肉とは違う場所に移動させる
- ジュレた葉を全て取り、茎の状態をチェックする
- 根の状態もチェックする
- とにかく乾燥させる
室内管理では、日当たりの良い窓辺で管理しましょう。
また、「風通し」が重要ポイントで、空気の流れが全くないと、少しの水気がカビ菌の増殖につながるので、部屋の空気の入れ替えが必須です!
窓を開けることができない場合は、サーキュレーターの使用で空気の流れを作るのがオススメです。
冬の室内管理は、多肉が常に近くにある嬉しさがある反面、適切に管理しないとジュレやカビの発生により枯れてしまいます。
今回解説したことを意識して管理することで、安心して春を迎えることができるので、ぜひ参考にされてみてくださいね!
執筆・執筆協力
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多肉植物に関する幅広い情報を発信しているNoshiと申します。
2016年にホームセンターで出会った「ブロンズ姫」から始まった多肉植物ライフ。
エケベリアを中心にどんどん沼にハマり、気付けば育てた多肉植物は400種類を超えました。
今では苗の販売や、寄せ植えワークショップを開催するまでになった、北海道のタニラーです!
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