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【あげ過ぎには要注意?】エケベリアを元気に育てるための「水やり」のコツを丁寧に解説!

水やり
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植物を元気に育てるためには、欠かすことの出来ない「水やり」。

せっかく自分好みのエケベリアに出会えたのなら、きちんとお世話をして大切に育てたいですよね。

でも、中には「多肉植物の水やりって、なんだか難しそう…」なんてイメージがある方もいるのではないでしょうか?

確かに、多肉植物は一般的な植物よりも水やりにコツが必要です。

でも、そのコツさえ押さえておけば、初心者の方でも枯らしてしまう可能性はグッと減らせるはず!

きちんとお世話をしてあげれば、気候の違う日本の家庭でも元気に育ってくれます。

そこで、今回はエケベリアを育てるための「水やりの基本」を詳しく解説。

可愛らしいフォルムや鮮やかな色が魅力的で、ずっと見ていられそうなエケベリア。

絶対に枯らしたくないお気に入りの一鉢を元気に育てるためにも、ぜひ最後まで読んで参考にしてみて下さいね!

上手な「水やり」の第一歩は、まず「生育期」を知ることから!

多肉植物の上手な「水やり」の第一歩は、まず、育てる植物の「生育期」を知るところから。

この「生育期」と言うのは、名前の通り植物がよく成長する期間のこと。

一般的な植物ではあまり馴染みのない言葉なので、今までに観葉植物を育てた経験がある方でも、この言葉は初めて聞く、と言う方もいるのではないでしょうか?

これを知っているのといないのでは、エケベリアの成長に大きく影響しますし、最悪の場合、せっかくの大切なエケベリアを枯らしてしまうことにもなりかねません。

そうならないためにも、まずはエケベリアの生育期について知っておきましょう。

多肉植物の生育期は種類によって異なりますが、エケベリアは春と秋に成長するタイプ。

月で言うと4〜6月と9〜11月、気温が10℃〜25℃くらいがエケベリアにとっては成長しやすい気温と言われています。

逆に、高温多湿な夏や、気温が下がる冬は成長が鈍くなる期間。

この期間を「休眠期」と言い、生育期と休眠期で水やりの頻度や量を変えてあげることが、エケベリアを枯らさないための、水やりの大事なポイント。

それぞれの期間での詳しい水やりの頻度や量は、次の項目で確認していきます。

生育期と休眠期の「水やり」の違い

生育期(春秋)は土が乾いたらたっぷりと

エケベリアの生育期である春と秋は、”土が乾いたら” 鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えます。

とは言え、初心者のうちはこの”土が乾いたら”という状態がイマイチ分からず、少しでも表面の土が乾いたらすぐに水をやってしまい、結果的に水のやり過ぎで根腐れをさせてしまう、なんて言うのはありがちな失敗。

私も観葉植物を育て始めた頃は、ついつい水をやり過ぎてしまい、枯らしてしまった経験があります。

土の表面だけならともかく、見えないところの状態まで正確に把握するのは難しいですよね。

なので、土の状態を全体的に把握する目安として、「土の表面が白っぽくなっているか」「葉の根元にシワができているか」と言うのも、判断材料として頭の片隅に入れておくと便利。

表面の土が白っぽかったり、葉の根元にシワがよっていれば、それは水やりが必要なサインなので、水をたっぷり与えましょう。

それでも、「きちんと土の状態を確認できているか心配…」と言う場合は、少し手間はかかりますが、割り箸や爪楊枝、アイスの棒などを鉢植えに挿し、数分置いた後で湿り気具合を確認する、と言う方法もあります。

鉢植えから引き抜いた後、手で触ってみて湿っていなければ土は乾燥していますし、湿っていて細かな土なども一緒に付着している状態であれば、それはまだ水分があると言うサイン。

パッと見で土の状態を把握するのが難しいと感じる場合は、慣れてくるまでは紹介したような目安を参考にしながら、水やりが必要かどうかの判断をするのがオススメです!

休眠期(夏冬)は断水するか、月1回を目安に乾燥状態をキープ

休眠時はほとんど水やりの必要はなく、放ったらかしでOK。

「植物なのに本当に水をやらなくて大丈夫?」と不安になることもあるかもしれませんが、休眠時の水やりは植物にとっても負担になるので、むしろ「休眠時は手間がかからなくて楽チン」くらいに捉えてしまいましょう!

多肉植物の多くは乾燥した気候の土地で育つと言う事もあり、土が乾燥している状態でも葉に蓄えた水分で生きていく事ができます。あのプリっとした多肉植物特有の形は、葉にたっぷりと水分を含んでいるからなんですね。

なので、休眠期は断水して水を全く与えないか、葉の状態を観察して、あまりにシワが気になるようであれば、月1回程度を目安に水をあげるようにします。

水をやる場合も、生育期と同じようにたっぷりと与えるのではなく、水差しで土の表面を1〜2周回しかけるくらいが目安。翌日には土が乾くくらい少量ずつ与えましょう。

夏は涼しくなる夕方以降、冬は夜間の凍結を防ぐために日中にあげるのが枯らさないコツ!

エケベリアに水をあげる際は、季節によってあげる時間帯を変えるのも、元気に育てるコツのひとつ。

時間帯を気にせず水やりを続けてしまうと、知らないうちに根を痛めてしまったり、最悪の場合、枯らしてしまう事にも繋がりかねないので、季節によって時間帯を気にしながら水をあげるようにしましょう。

特に注意が必要な季節は、夏と冬。

夏は暑さが落ち着いて涼しくなる夕方以降に、逆に、冬は気温の高い日中に水をあげるようにします。

理由は、夏場の気温の高い日中の時間帯に水をあげてしまうと、吸収しきれなかった水分が鉢植えに溜まり、鉢植え全体が蒸れてしまって根腐れの原因になることがあるから。

反対に、冬場は気温の下がる夕方以降に水をあげると、今度は夜間の低さで水分が凍結し、こちらも根を痛める原因になるからです。

エケベリアの場合は、夏と冬は休眠期になるため、それほど水やりの回数は多くないと思いますが、あまり頻度が高くないからこそ、たまに水をあげる際は十分気をつけたいところです!

水やり時の注意点

エケベリアに水をやる時の注意点は「葉に溜まった水を放置しない」こと。

理由は、葉と葉の間などに水が溜まってしまうと、そこから蒸れて腐ってしまったり、害虫が発生したりするためです。

特に、葉と葉が重なり合ってロゼットを形成するエケベリアは、どうしても葉の隙間に水が溜まりやすく注意が必要。

なので、水やりの際はできる限り根元の辺りに水をあげると良いでしょう。

とは言え、葉に全く当たらないように水をやれば良いのかというと、そういう訳でもないのが難しい所。

あまりに気をつけ過ぎても葉が乾燥し、それはそれで、”ハダニ”や”うどんこ”といった害虫の餌食になってしまいます。

要は、乾燥し過ぎても、葉に水分を残し過ぎても良くないと言うわけですね。

でも、こんなことを言うと「そんな塩梅、初心者には分からないし、難しい!」と言った声が飛んできそう。笑

そんな時は、水滴飛ばしや霧吹きを使う方法がオススメです!

葉にシワが寄ったりしていて、「ちょっと乾燥してそうだな」という場合は、一度、風のある日なんかに葉の上からジャバっと水をやった後、水滴飛ばしを使って葉に残った水分を軽く飛ばしてあげたり、通常の水やりに加えて霧吹きで少量のミストを与えてあげます。

こうすれば、葉を乾燥させすぎる事なく、適度に水分を与えることができて便利なんですよね!

ちなみに、生産者さんやたくさんの苗を管理する愛好家の方は、ホースを使ってシャワーであげるのがオーソドックスな方法。

ロゼットの水滴とばしも、したりしなかったりで、とてもワイルドなので、あまり気負いすぎず、栽培を楽しみながら感覚を徐々に掴んでいきましょう!

まとめ

今回はエケベリアの基本の育て方の中でも、特に「水やり」に焦点を当てて解説してきました。

各項目の要点を以下にまとめておきます。

  • エケベリアの生育期は”春”と”秋”。
  • 生育期は土がしっかり乾いてからたっぷりと水をやる、休眠期は水をやらずに断水するか、あげても月に1回程度を目安に。
  • 水やりの時間帯は、夏は涼しくなる夕方以降、冬は凍結しないよう日中に。
  • 水をやる時の注意点は「葉に溜まった水を放置しない」こと。

単に、「水やり」という言葉だけ聞くと簡単な作業のようですが、水のやり方一つで植物が元気に育つことも、枯れてしまうこともある奥の深い作業。

ですが、それは同時に水やりをしっかりと管理できれば、大事なエケベリアを枯らしてしまう可能性をグッと減らせるということでもあります。

生育期と休眠期があったり、水やりの際は葉の水分に気を付けないといけなかったり、確かに多肉植物ならではのコツもありますが、それさえ抑えておけば、初心者の方でもきっと元気に育てられるはず!

ぜひ、水やりの基本をマスターして、お気に入りのエケベリアを長く元気に育ててあげて下さいね!

執筆・執筆協力

山崎ナイロ
山崎ナイロライター/ブロガー
実家から株分けしてもらったポトスをキッカケに植物にハマる。
今までに育ててきた植物は10種類くらい。もっと色々な植物にも挑戦するべく日々勉強中です。
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