多肉植物は葉挿しで簡単にモリモリ増える!?葉挿しのやり方を基本から徹底解説!
多肉植物の増やし方の一つに、「葉挿し」があります。
多肉植物は非常に生命力が強く、葉挿しをすることで1枚の葉っぱから簡単にどんどん増やすことができます。
ただの1枚の葉から、新芽が出て大きな立派な苗に成長する、その魅力にハマった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
かく言う私もその一人で、この記事では約7年間毎年葉挿しを育てている私が、多肉植物の葉挿しのやり方を基本から詳しくご紹介します。
7年間で得た、成功率の高い葉挿しのやり方や育て方を解説しますので、葉挿しに挑戦してみたいけど、
「難しそう...」
「失敗せずできるかな...」
「葉挿しがうまくできない!!」
とお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください!
この記事の目次
多肉植物の葉挿しとは
多肉植物の「葉挿し」とは増やし方の一種で、増やしたい多肉の葉っぱをもぐだけで簡単にモリモリ増えます。
多肉を赤ちゃんから育てることができるので、小さくて可愛い苗を育てる楽しみもありますよね!
品種によっては、ほぼ100%葉挿しが成功することもあるので、置き場所に制限がある方は「可愛いから」と増えすぎにご注意くださいね!
品種によっては葉挿しができない
多肉植物だからと言って、全ての品種が葉挿しで増やせる訳ではなく、中には葉挿しができない・できるけどほぼできない品種もあります。
私も実際に、20枚葉挿ししても1枚2枚しか成功しない・全て失敗した...という経験が多々あります。
このことを知っておかないと、お気に入りの多肉を増やすことができないばかりか、せっかく育った苗の葉を無駄に取ることになってしまうので、必ず事前に葉挿しに向いている品種なのかを確認しましょう!!
また、「根は出たけど芽が出ない」状態でもそのままにしていたら、半年後に芽が出た!ということもあるので、諦めないで待っているとそのうち発芽するかもしれません。
特に、葉挿しに向いていない品種はこの傾向があります。
葉挿しが難しい品種は、挿し木(胴切り)で増やすことができるので、無理に葉挿しする必要はなく、植え替えなどで取れた葉を「試しに葉挿ししてみる」くらいでいいと思います!
育てている方も多いエケベリアは、葉挿しが簡単にできる品種・難しい品種と様々なので、一部の品種をそれぞれご紹介します。
葉挿しで簡単に増やせる品種の例
- グラプト系全般(白牡丹、ブロンズ姫、パープルディライト、マーガレットレッピン、ピンクプリティーなど)
- 桃太郎
- コロラータ
- チワワエンシス
- ラブリーローズ
- ローラ
- 花うらら
- ブラックプリンスなど
葉挿しが難しい品種の例
葉がツルツルツヤツヤしている品種は成功率が低めです。
- アガボイデス系全般(エボニー、ロメオ、魅惑の宵、ロメオルビン、ハニーピンクなど)
- 七福神
- ブラックサバス
- ブルーバード
- ワイルドコロラータ
- 乙女心
- 恋心
- 錦系(〇〇錦の名前がついているもの)など
基本的な葉挿しのやり方・手順と成功率を上げるポイント
葉挿しするタイミング(季節)、葉挿しの基本のやり方、成功率を上げるポイントをそれぞれ解説していきます。
葉挿しするタイミング
葉挿しは春〜冬のいつでもできますが、基本的に成長期の春か秋にすると成功しやすいです。
夏も気温が高いためすぐ発芽するので、意外とオススメです。
ただし、管理場所に気を付けないと温度が上がりすぎて葉が溶けて失敗するので、置き場所には十分注意してください!
冬でもできますが、気温が低いため発芽までに時間がかかるうえ、その後の成長もゆっくりで遅いです。
葉挿しの手順
①増やしたい元気な苗を選ぶ
②鉢から抜く
③株元の土を落として1番下の葉を露出させる
④1番下の葉から順番に取る
品種によって葉の取り方が違うので、うまく取れない場合は「左右にゆする」「まっすぐ引っ張る」「下向きに引っ張る」を試してみてくださいね!
⑤葉の根元から取れれば成功!
葉の根元に生長点と言われる「新芽のもと」があるので、途中でちぎれてしまった葉は発芽しません。
葉挿しの成功率を上げるポイント
①健康で元気な苗を選ぶこと!
弱っている苗は、葉を取っても枯れてしまうことが多いです。
また、水切れであまりにもシワシワ状態だと葉に養分もないので、発芽しづらいです。
②葉挿しを取りたい苗には事前に肥料を与えておく
肥料を与えることで成長が促進され、葉も養分をたっぷり蓄えて発芽しやすくなります。
③水やりをしてすぐには葉を取らないこと!
水やり後すぐは、葉が水分を溜め込んでパンパンになっているため、葉の根元から取れずに途中でちぎれてしまうことが多いです。
水やりして1週間後以降を目安に葉を取ると、根元から取りやすいです。
④下の方の葉よりも上の方の葉が発芽率が高い
下の葉よりも上の葉の方が若いため、葉も根元からプチっと取りやすく発芽率も高いです。
最初の下の葉を取るのに失敗しても、上の葉の方が取りやすいため、たとえ1周分失敗しても気にせず2周目、3周目といっちゃいましょう!
葉挿しの発芽率が上がるお世話の仕方
葉挿しは人によってやり方が違うため、複数の育て方があります。
葉挿しを取ってすぐに土に植える人もいれば、発芽発根するまで土に植えずにその辺に転がしておく人もいます。
やり方はどちらでもいいですが私の経験上、成功率が高いのは土に植えるやり方で、管理が簡単なのは土に植えないやり方です。
それぞれ、発芽するまでの管理方法を解説します。
置き場所
どちらのやり方も、直射日光が当たらない風通しの良い明るい日陰に置きましょう。
直射日光に当ててしまうと葉が傷んで溶けてしまいます。
水やり
土に植えない場合は必要ないです。
土に植えた場合は、土が乾いたらすぐ少量をあげましょう。
生長点が水分を感じると、発芽や発根が促進されて葉挿しの成功率が上がります。
ただし、土がずっと濡れていると葉が溶けて腐ってしまうので、やりすぎ注意です!
大きくなるまでの期間の目安
季節にもよりますが、だいたい2〜3週間ほどで発芽します。
発芽した新芽が1cmぐらいになるまでは発芽から1〜2ヶ月ほどです。
1年もすれば立派な大人の苗になるので、成長を楽しみながらお世話しましょうね!
まとめ
今回は多肉植物の葉挿しのやり方を基本から詳しく解説しました。
葉挿しとは、多肉を増やす方法の一種で、増やしたい多肉の葉っぱをもぐだけで簡単にモリモリ増やすことができます。
ただし、葉挿しが難しい品種も複数あるので、増やしたい多肉が葉挿しに向いているかを事前に確認する必要があります。
葉挿しが成功しやすい季節は、成長期の春か秋です。
葉の根元に生長点と言われる「新芽のもと」があるので、葉の根元から取れれば成功で、途中でちぎれてしまった葉は発芽しません。
葉挿しの成功率を上げるポイントは、以下の4つです。
- 健康で元気な苗を選ぶこと
- 葉挿しを取りたい苗には事前に肥料を与えておく
- 水やりをしてすぐには葉を取らないこと
- 下の方の葉よりも上の方の葉が発芽率が高い
葉挿しは人によってやり方が違い、すぐに土に植えるやり方と、発芽発根するまで土に植えない方法があります。
やり方はどちらでもいいですが、成功率が高いのは土に植えるやり方です。
葉挿ししてから発芽するまでは、だいたい2〜3週間ほどで、1年もすれば立派な大人の苗になります。
葉挿しは、お気に入りの可愛い多肉を簡単に大量に増やすことができるので、とても楽しいです!
ですが、こんなに増やしてどうするの...と増やしすぎてから気付くので、置き場所に困ることも多々あります。
それでも可愛い多肉が増えた嬉しさの方が勝るので、みなさんもぜひ、置き場所に気を付けて葉挿しに挑戦してみてくださいね!!
執筆・執筆協力
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多肉植物に関する幅広い情報を発信しているNoshiと申します。
2016年にホームセンターで出会った「ブロンズ姫」から始まった多肉植物ライフ。
エケベリアを中心にどんどん沼にハマり、気付けば育てた多肉植物は400種類を超えました。
今では苗の販売や、寄せ植えワークショップを開催するまでになった、北海道のタニラーです!
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