「とにかく育てやすい多肉植物ランキング」2024年九州の酷暑を乗り越えた品種より厳選!
初心者でも育てやすいといわれている多肉植物。
けれど繊細で手入れが必要な品種もあって、枯らしてしまい、へこむこともあります。
『手入れが必要なくて育てやすい品種が知りたい』
『育てている間に形が変わってしまって悩む』
と、多肉植物を育てたいけど手入れが難しいのはイヤだなぁと思っている方へ。
私の独特と偏見で育てやすいランキングをまとめてみましたので、頭の片隅にでもメモしていただければ嬉しいです!
この記事の目次
我が家の多肉植物の育成環境
えっ?いきなり自分語り?と引いた方は申し訳ありません……。
けれど、狭いようで広い日本は、北海道と九州では日の出の時間も違えば、日中の気温差も、かなりあります。
我が家は九州にあって、数年に1度は最高気温を記録し、お昼のワイドショーで中継されるような、暑さが厳しい地域に住んでいます。
それでも寒冷紗などは使用せず、庭の地面の上に直置きして1週間に1回程度水やりをしています。
2023年までは、私のズボラな手入れでも枯れる品種は少なかったのですが、2024年の夏は異常だったのか、気が付けばいなくなっていた品種が続出しました……。
そこで今回は、2024年の九州の酷暑さえ乗り越えた、たくましい品種を紹介していきます!
1位 勝手に増えていく「万年草」
丸葉黄金万年草
万年草にはたくさんの品種がありますが、ほとんどの万年草は枯れずにグングン増えるので、万年草と書かれている品種なら育てやすいこと間違いなし!
けれど、黄金と表示してある万年草は先祖返りして緑になることもあるようなので「こんなの植えてないけど」と、悩むこともあるかもしれません。
黄金の万年草を維持したい時は、下から出てきている緑の葉をプチプチ抜いていくと、黄色をキープできるようです。
抜いた葉も空きスペースに投げておくと、着地した場所で緑の万年草として新しい人生をスタートしてくれることもあります。
寒さに弱いタイプの万年草は、冬は枯れて地上部はなくなりますが、春には芽吹いてくれる品種が多いので、枯れたと思っても悲しまず気長に待ってみましょう。
2位 いつでも形が変わらない「秋麗」
グラプトペダルム属
秋麗
葉挿しでも挿し木でも増えるのに、変に茎が間延びせず形も変わらないので、慣れてない方でもオロオロしなくて大丈夫な頼もしい味方。
挿し木のためにハサミでカットしても、そこから芽吹く生命力溢れる品種で、糸を使った胴切りなどの技術も必要ないため、ガンガン増やしたい方にもオススメです!
九州の夏でも枯れた箇所が見られないほど屈強で、むしろ「今までで枯れたことあったっけ?」と思い返しても思い出せません……。
九州でも雪は降りますし、1年間に1回ぐらいは積雪で公共交通機関が止まり、高速道路は閉鎖され国道は大渋滞が起きます。
そんな冬の状況でも、軒下に避難するでもないのに枯れることなく、今まで耐え忍んできました。
強さだけに目がいきがちですが、秋になると葉先からピンクになって、状況によってはワインカラーのように大人っぽく紅葉する、見た目も楽しませてくれる恐ろしい子です!(良い意味で)
3位 虫食いだって怖くない「だるま秀麗」
グラプトペタルム属
だるま秀麗(だるま秋麗)
丸くてムチムチのペールピンクの葉が、秋になると全体的に濃いピンクへ変化する、ピンク多肉が好きな方にオススメの品種。
だるま秋麗とも書きますが、秋麗との血縁関係はないらしいです。
しかし、秋麗や秀麗がつく品種は、やっぱり育てやすいこと間違いなし!
ピンクだからなのか独特の形だからなのか、葉が焼けたように傷んだり虫食いも目立ちやすかったりするので、独断で3位にしました。
這い性や木立性の多肉植物と比べると、茎も伸びにくくて形が変化しにくいので、形が変わりやすい品種の取り扱いにハラハラしてた方でも、安心して見ていられるかも?
葉挿しでも挿し木でも増やせるので、虫食いなどで傷んだ葉も、ある程度大きくなったら優しくもぎって、葉挿し要員として活躍してもらいましょう!
4位 復活力がハンパない「薄氷」
グラプトベリア属
薄氷
キレイなロゼット型の放射状に開く葉が美しい品種で、1年を通して薄いグリーンですが、寒くなると白っぽく変化し、春の新芽は薄いピンクになることも。
暑さには強く、2024年の夏も枯れることなく乗り越えた品種ですが、例年寒さに弱く、上の方で晒されている葉が1〜2枚程度溶けてしまうこともあります。
けれど1株全滅するわけではなく、春になると溶けてなくなった箇所から芽吹くこともあり、その生命力溢れる姿にエールを送りたくなります!
茎も伸びすぎず、枝分かれしていつの間にか鉢一杯にモリモリになっているので、1品種だけで多肉丼を作りたい方は、試してみてはいかがでしょうか?
5位 子持ちの名に恥じない「子持ち蓮華」
オロスタキス属
子持ち蓮華
日本原産の多肉植物で、ランナーから子株がどんどん出てくる、子持ちの名に恥じない繫殖力?旺盛な品種。
増やしたい時は、ランナーを切って子株を鉢の上に置いていたら増えますし、大きな鉢や地植えなどの、ランナーを伸ばせる場所があればどんどんランナーを出します。
小さい鉢でランナーを垂らした姿も美しいのですが、いつの間にかランナーから逃れた子株が着地して増えていたりすることも。
青みがかったスモーキーグリーンで、中の葉がキュッとまとまっている、驚きの繫殖力からは想像できないようなキュートなフォルム。
冬は地上部がなくなるらしいですが、我が家では軒下に置いておくとランナーの子株は消滅しても、親株はかろうじて存在しています。
我が家の、夏に勝手に増えた野生の子持ち蓮華は、冬になくなったらなくなり春になっても出てこないので、増やしたい時は鉢で増やして、寒さにあてない方がいいかもしれません。
暑さに強くどんどん増えるのに寒さに弱い点で惜しくも5位となりましたが、ランナーで増えた子株の可愛さに、ワナワナと震えること間違いなしな品種です。
番外編:室内で育てやすい多肉植物
ここからは、ランキング外になりますが、室内で育てやすい多肉植物を紹介していきます。
というのも、野外では強い秋麗でも、室内では色も薄くなり徒長してあられもない姿になってしまいます。
『外で育てるスペースがない』
『虫がくるから室内で育てたい』
という方は、室内でも徒長しにくい品種で挑戦してみましょう!
モフモフで触りたくなる「月兎耳」
カランコエ属
月兎耳
多肉植物を室内に置いて、ずっと見ていたい方もいらっしゃるでしょうが、植物なので徒長しやすいのは否めません……。
月兎耳は、南側の窓際に置いていたら、徒長しにくい品種です。
可愛い姿を自慢したくて暗い玄関に置いてたら、ビュンビュンに徒長しまくったので、日当たりは必要のようです。
私のような失敗をしないためにも、置き場所には気を付けましょう!
けれど月兎耳は、葉挿しでも挿し木でも増えるし、切った所からも芽吹く心強い品種なので、切って挿し木して窓際に置いていたら復活してくれました。
モフモフの葉に水がかかるのが怖くて外には置きたくないのですが、そんなこんなで増えすぎた月兎耳は、雨がかからない軒下のベンチの下に置いています。
外に放置して数年経過した今、冬は枯れたようになっていても、夏近くになると元の姿に戻っていて、2024年の夏も平然としていました。
「あれ?室内じゃなくても強い?最強多肉なのか?」と、私の頭をバグらせる品種でもあります。
月兎耳に似ているジャイアントラビットや孫悟空は、室内では徒長したので、完全室内飼いしたい人は注意しておきましょう。
細胞分裂並みに成長する「ビアホップ」
ビアポップ
グングン伸びるのがチャームポイントのビアホップは、徒長してるんだか成長してるんだかよくわからない、つかみどころのない品種ですが、伸びて枝垂れる姿も可愛いオールOKな品種です。
葉挿しで芽吹いた姿は、子供ならキャンディーと間違えて口に入れてしまいそうな、みずみずしくて美味しそうなフォルム。
掃除したり横を通ったりした時に、着ている洋服がフワッとぶつかるだけで葉を落とすので要注意ですが、踏みつぶさないように拾い上げて鉢に入れておくと芽吹いて、細胞分裂並みにムクムク大きくなるのでオールOK?
月兎耳、ビアホップ、どちらも子供心をくすぐる、触りたくなる見た目をしています。
友達の子供など、小さい子が遊びに来るときは鉄壁のディフェンス態勢をとるか、あらかじめ手が届かない場所に避難させておきましょう。
ランキングはあくまでも参考!自分と相性がよい品種を見つけよう
私自身が育ててきた経験と肌感覚のみで、育てやすい多肉植物ランキングをお送りいたしました。
エビデンスなどもありませんし、色や姿の変化も私が見てきた感想なので、どこのご家庭でも同じように変化するかどうかわかりませんが、なんとなく参考にしていただければ嬉しいです!
多肉植物自身にも個体差もあり、水やりのタイミングなども人それぞれで、育てる人との相性もあります。
とってもこまめな方は、育てやすい品種は枯らしても、気難しくてお世話が必要な品種は枯らさないかもしれません。
まずは、好きな形や気になる品種の多肉植物を育てることから始めてみてはいかがでしょうか?
執筆・執筆協力
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九州在住、多肉植物をこよなく愛するマルツキコです。
愛犬とともに自然豊かな環境で、多肉植物を育てています。
不器用でガサツな私でも育てられる多肉植物の魅力などを紹介していきますので、よろしくお願いいたします。
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