寄せ植えからグランドカバーまで?ホームセンターで出会えるオススメのセダム!
多肉植物を育てるのに、何から始めたらよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
育てるのに慣れるまでは、丈夫で増やすのも簡単なセダムがオススメです。
セダムは、育てやすさに加え、鮮やかな色に変化したりキュートな形をしていたりと、たくさんのバリエーションが揃っています。
ホームセンターで出会えるセダムを中心にご紹介しますので、気になった品種があれば育ててみませんか?
この記事の目次
多肉植物のセダムって?
セダムはべンケイソウ科の多肉植物です。
乾燥に強い特性を持っていて、岩場などの厳しい環境でも生育できます。
代表的な品種は万年草で、乾燥した環境に強いため、水やりが苦手な方にも最適です。
秋になると紅葉や黄葉する品種もあり、美しい色合いでカラーアクセントとして楽しむこともできます。
万年草以外にも、1株で楽しめる花のような形のロゼット型セダムから、ツブツブでキュートなフォルムのセダムまで、選び放題です。
ホームセンターで気に入ったセダムに出会えたら、育ててみましょう。
セダムといえば万年草はハズせない
万年草のなまえのとおり、草のようにも見えます。
けれど、立派な多肉植物で「万年草」とひとくくりで呼ばれがちですが、よく見ると葉の色や形が違っていて個性豊かです。
繫殖力が強くグランドカバーにも使われる万年草も、個々の名前がわかっていると、さらに育てるのが楽しくなり、愛着が湧いてくること間違いなしです。
では、どのような品種があるか見ていきましょう。
黄金丸葉万年草
黄金丸葉万年草極小の丸い葉で、夏は爽やかなライムグリーン、秋になるとまさにゴールドに変化します。
山や岩場に自生していて、日当たりがよすぎる場所で育てるとグリーンが濃くなり、キュートな小さい葉に似合わず、野性味を現してくる品種です。
メキシコ万年草
別名ゴールドビューティー
1年中緑で変わらない色合いですが、春になると小さな黄色い花を咲かせます。
あくまで都市伝説レベルの情報ですが、メキシコとの名前がついているものの、メキシコには自生してないらしいです。
昔から日本で育てられていて、九州では、夏も冬も同じ色と形で恐るべき安定性のある品種です。
森村万年草
グランドカバーにもなるくらい育ちが早く、何かの刺激で落ちたり飛んだりしていった場所で根をおろして繫殖します。
植えてないのに、いつの間にか生えている確率、私調べでは多肉界隈ナンバー1です!
踏まれると弱いので、人が通らない場所や塀際に植えると、じわじわと広がっていきます。
置き場所や地域によって違いますが、秋はワインカラーのような色にまで紅葉し、寒い時は地上部がなくなっても、春には復活している頼もしい品種です。
パリダム
細葉万年草と似ていますが、質感がマットで人工物っぽく、葉先が丸いフォルムをしています。
夏はスモーキーなグリーンで葉が開いていて、紅葉すると葉先がぎゅっとまとまってピンクに変化する姿がキュートです。
1株でもサマになるセダム
群生でモリモリ繫殖する万年草系とは違い、1株で鉢植えしても見ごたえがある花のような形のロゼット型の品種もありますが、セダムなので比較的育てやすいのでオススメです。
万年草とはまったく違う、ロゼット型のセダムを見ていきましょう。
恋心
薄いグリーンが紅葉すると葉先がピンクに変化します。
下の方の葉が大きく、上に向かって小さくなる特徴的なフォルムで、乙女心と間違える人多数ですが、恋心の方が大きいらしいです。
というのも、私は両方同時に購入したことがありません。
育ててる間に名札がなくなって、どっちがどっちだかわからなくった「多肉あるある」なので、ふんわりとした情報のお届けで申し訳ございません。
クラバツム
ムチムチの楕円形で葉先が少しツンと尖っていて、秋には葉先の薄いピンクから黄色、場所によってはオレンジにも変化する、変幻自在の品種です。
葉挿しはジュレのようになって成功率は低いようですが、子株がつきやすくて、気がつくと増えていることもあり、弱いのか強いのかわかりにくい所が魅力です。
薄化粧
平たく薄い剣先の葉が放射状に広がるロゼット型で、葉先は秋にかけてピンクになり、生育場所によって、冬は真っ赤に変化します。
昔から日本で愛されていて「実家の庭の片隅で茎をウネウネと伸ばした姿で放置された薄化粧を発見」なんてこともある、身近で寄り添ってくれるような品種です。
ツブツブでキュートなセダム
1つの枝にびっしりと粒のような葉がついたツブツブがキュートなセダムもあります。
キュッと小さな粒のような葉がまとまった独特な姿に歓喜する多肉好きがいる一方で、集合体恐怖症の方は、ちょっと苦手に感じるかもしれません。
ここからは、集合体恐怖症の方には閲覧注意になりますが、勇気を出して見ていきましょう。
虹の玉
季節により葉の色が変化して、秋から春の季節は艶やかで鮮やかな美しい赤色に紅葉して、四季を感じさせくれる、鑑賞用としても人気の多肉植物です。
冬の鮮やかな赤の発色は、花が少なくなる寒い季節に彩りを添えてくれます。
ビアホップ(新玉つづり)
1年を通してマスカットのような透明感のある薄いグリーンで、ムチムチに葉をつけながら延々と成長するので、まとめて植えて垂らすと迫力満点です。
私は野外での葉挿しには成功したことがありませんが、室内での成功率は高いです。
小さな粒に芽が出る姿は金平糖のようで、大きくなって欲しくないと思うのですが、細胞分裂並みにムクムク増えて、あっという間に立派に育ちます。
パープルヘイズ
暑い時期は白っぽいパープルで、秋にはスモーキーなパープルからペールピンクに変化します。
小さな葉が群生して横に広がるので、カラーアクセントにもオススメです。
パープルヘイズだけでなくツブツブ多肉全般についていえることですが、乱暴に扱うとポロポロと落ちちゃうので、取り扱いには気をつけましょう。
セダムの増やし方
セダムは丈夫な品種が多く、たくさん増やして多肉植物に囲まれて過ごしたい方にオススメです。
葉や茎が大きいクラバツムや薄化粧などは、挿し木の成功率が高いので、1度挑戦してみるのも、アリかもしれません。
ほとんどの万年草は、ちぎって投げていても着地した場所で増えていきます。
水やりの時にホースについてきて、落ちた場所で知らずに根付いてしまい「植えてないのに増えている」なんてことも、しょっちゅうです。
そのぐらい、セダムは丈夫な品種が多いので、枯らすのを怖がらずに育ててみてください。
都市伝説レベルの情報ですが、日本原産のセダムは、冬は枯れてなくなって地上に見えなくても、春には新芽を出すらしいです。
原産国がわからないセダムが冬になって枯れていても、そのまま置いておける状況ならば見守っていてもいいかもしれません。
ただ、我が家の多肉植物で地上部がなくなって復活したのは万年草しかいませんが、気長に付き合うのも、楽しいものです。
セダムを育てる時の注意点
道端のコンクリートの狭間や、アスファルト割れ目、レンガの隙間などに生えている野生の万年草も、各地の多肉植物好きに発見されています。
多分、多肉植物が好きじゃない方から見たら、ただの雑草にしか見えないでしょうが、犬の散歩途中で見つけたら、テンション爆上がりです。
けれど、丈夫さゆえに、植える予定じゃないスペースまで侵食されることもあります。
多肉植物好きならば、小さな万年草でも、雑草扱いしたり捨てたりできない方が多いのではないでしょうか。
せっかく頑張って自分で増えたセダム(万年草がほとんどだと思いますが)をムダに処分しなくてもいいよう、侵食されないように見張っておきましょう。
セダムのアレンジ
寄せ植えですき間が空いてしまった時に、空いている箇所に植えこむと土が隠れて華やかに仕上がります。
バランスを計算していても茶色の部分が見えてしまう時に、ちょっとちぎって持ってきて植えても、どうにかおさまってくれる頼もしい味方です。
水やりが少なくて済むので、ストーンガーデンやレンガ積みの塀の上に置いても育ってくれる品種が多いです。
また、和風の庭を洋風にしたい時に、庭石にセダムを載せても和洋折衷の趣のある雰囲気に仕上がります。
実家を相続して、家は自分好みにリフォームできたけど庭まで手が回らず、庭石が重くて動かせなかった私の友達にオススメして、気に入ってもらったアレンジ法です。
アレンジは無限大なので、自分なりのアイデアで楽しみましょう。
セダムは丈夫な品種が多くて育てやすい
万年草に代表されるように自分で繫殖する丈夫な品種もあるので、枯れるのを恐れずに育ててみましょう。
もちろん、万年草だけでなく、ロゼット型のセダムもホームセンターで手に入ります。
属性が違っても丈夫な品種はたくさんありますが、形が似ている品種で迷った時は「セダム属」と書いてある品種を選んでみてはいかがでしょうか?
執筆・執筆協力
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九州在住、多肉植物をこよなく愛するマルツキコです。
愛犬とともに自然豊かな環境で、多肉植物を育てています。
不器用でガサツな私でも育てられる多肉植物の魅力などを紹介していきますので、よろしくお願いいたします。
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