多肉植物が凍ってしまったらどうなる?凍った時の復活方法や凍らせないための管理方法を徹底解説!
冬は、天気予報で気温をしっかりチェックして多肉のお世話をしていても、予報よりも冷え込みが強かったり、少しの油断などで屋外の多肉が凍ってしまうことがあります。
大切に育てている多肉が凍ってしまったら、
「どうなっちゃうの?枯れちゃうの?」
「どうすればいいの?」
と、多肉初心者さんや多肉が初めて凍ってしまった方は心配になってしまいますよね?
でも大丈夫です!
この記事では、多肉が凍ってしまった時の復活方法や、多肉を凍らせないための管理方法を雪国在住のタニラーが徹底解説します!
多肉の凍結は、しっかりと対策すれば防ぐことができるので、大事な多肉を凍らせてしまった方や、凍らせない管理方法をお探しの方はぜひ最後までご覧ください!
この記事の目次
多肉植物は寒すぎたら凍ってしまう
多肉植物が凍ってしまう理由、凍ってしまったその後、凍ってしまっても大丈夫な寒さに強い品種の一部をご紹介します。
多肉植物が凍るとは
多肉植物が「凍る」とは、強い冷え込みや霜が降りたりすることで、葉に含まれた水分が凍ってしまうことを言います。
多肉植物は肉厚な葉を持っており、その分葉に含まれた水分量が多いため、他の植物と比べると凍りやすいです。
多肉植物は凍った後どうなるのか
多肉が凍ってしまうと、葉に透明感が出てグミのような透き通った見た目になります。
多肉は生命力が非常に強く、凍ってしまっても復活することが多々あるので、「凍ってしまったからダメだ...」と諦めないでくださいね!
苗全体が凍ってしまうことも、一部分だけ凍ることもありますが、どちらの場合も復活する可能性はあります!
霜が降りても大丈夫な寒さに強い品種
「万年草などのセダム属」や「センペルビウム属」は、積雪地域でも雪の下で越冬できるほど寒さに強いので、霜が降りても凍っても大抵問題ないです。
他には、最強多肉とも言われているグラプトペタルム属の「朧月」です。
この朧月を交配親に持つ、朧月系統の多肉も寒さに強いです。
最強多肉と言っても、さすがにセダム属のように雪の下では越冬できないので、そちらはご注意ください!
朧月系統の品種
- 白牡丹
- ブロンズ姫
- 秋麗
- 桜牡丹(別々:ゴースティン)
- 薄氷(別々:姫朧月、銀紅蓮)
エケベリア属では普及種と言われている品種が寒さに強く、もし凍ってしまったとしても、復活する可能性が高いです!
エケベリア属の普及種
- 女雛
- オウンスロー
- 花うらら
- オリオン
- エレガンス(別名:メキシカンスノーボール、月影)
- シルエット
- 白雪姫
今回ご紹介した品種は、凍っても絶対大丈夫!というものではないですが、冬だけではなく夏も育てやすい強い品種で、ホームセンターや100均でも出会うことができる品種なので、ぜひお迎えしてみてはいかがでしょうか?
多肉植物が凍ってしまった時の対処方法
多肉が凍ってしまった時の対処方法は、「0℃以上の環境で自然解凍させる」が基本です。
早く解凍しようと、水やお湯をかけてしまうと苗に負担がかかってしまうので、必ず自然に解凍されるのを待ちましょう!
苗の一部だけ凍っている場合
苗の全体ではなく一部だけ凍ってしまった場合は、復活する可能性大です!
0℃以上の環境で放置していれば、そのうち自然に解凍されますが、凍ってジュレてしまった葉があれば、葉を取り茎をチェックしてください。
茎に異常がなければ何もせずそのままでOKですが、茎も凍って傷んでいれば傷みのないところでカットしましょう。
その後、霜が降りない0℃以下にならない環境で管理してあげてください。
苗全体が凍ってしまった場合
苗の全体が凍ってしまった場合は、復活するかどうかはハッキリ言って運次第です...
寒さに強い品種は復活する可能性が高いですが、そうではない品種も復活する可能性は十分にあるので諦めて捨てずに、とりあえずそのまま0℃以上の環境に置いておきましょう!
「復活したらラッキー!!」ぐらいの気持ちで放置するのがポイントです。
外葉が解凍されずにジュレてしまっても、苗の中心だけが無事に解凍されることもあるので、その状態になったらすぐに対処すれば大丈夫です!
傷んだ外葉を全て取り除いて茎をカットした後、残った無事な部分は新しい根が出るまで室内で管理しましょう。
多肉植物を凍らせないための管理方法
多肉植物を凍らせないための管理方法には5つのポイントがあるので、順番に解説します。
水を切って育てる
多肉の水分含有量が多いと凍りやすいので、冬は水やりを控えましょう。
冬は多肉植物がほとんど成長しないうえ、1ヶ月水をあげなくても枯れることはないので、他の季節のように頻繁に水やりしなくても大丈夫です。
寒さに慣らしておく
寒さに慣れた苗は耐寒性があるので、凍らせないためにも寒さに慣らしておいた方が安心です。
「寒さに慣らさなきゃ!」と言って、暖かい室内で育てていた苗をいきなり寒い屋外に出したりせず、冷え込む夜間はシートなどで覆って寒さ対策をしっかりして、徐々に慣らしてあげましょう。
霜に当てない
多肉が凍る原因で1番多いのが、「霜」です。
なので、凍らせないためにも霜対策が大事になります。
シートや新聞紙をかけるなどで対策しましょう!
翌日の天気予報を必ずチェック!
翌日の天気を必ず確認し、「霜に注意」の情報があれば対策をした方が良いです。
積雪の予報も対策が必須です。
霜の情報がなくても最低気温が氷点下を下回る予報が出れば、寒さ対策でシートをかけてあげましょう。
絶対に凍らせたくない大切な多肉は室内へ
凍らせたくない大事な苗は、室内へ入れてしまうのが最も安心です。
お気に入りの苗や、ちょっと奮発して購入した高級品種など、「絶対に凍らせたくない!!」苗は冷え込みの強い朝晩は室内に入れてしまいましょう!
気温が上がってくる日中にまた外に出してあげると、日照時間も確保できて健康に育ってくれますよ♪
まとめ
今回は、多肉が凍ってしまった時の復活方法や、多肉を凍らせないための管理方法を解説しました。
多肉植物は肉厚な葉に水分をたくさん含んでいるため、霜が降りたり寒すぎると凍ってしまいます。
多肉が凍ってしまうと、葉に透明感が出てグミのような透き通った見た目になりますが、復活することが多々あるので、「凍ってしまったからダメだ...」と諦める必要はないです!
霜が降りても大丈夫な寒さに強い品種は、以下のホームセンターなどでよく見かける入手しやすい品種達です。
- 万年草などのセダム属
- センペルビウム属
- 朧月が交配親の白牡丹や秋麗など
- エケベリア属では花うららやオウンスローなどの普及種
多肉が凍ってしまった時の対処方法は、「0℃以上の環境で自然解凍させる」が基本です。
早く解凍しようと、水やお湯をかけてしまうと苗に負担がかかってしまうので、必ず自然に解凍されるのを待ちましょう!
苗の一部が凍った場合は復活する可能性大ですが、苗全体が凍ってしまったら、復活するかは運次第と言えます。
ですが、復活する可能性は十分あるので、諦めて捨てたりせずに「復活したらラッキー!!」ぐらいの気持ちで自然解凍を待ちましょう。
多肉を凍らせないための管理方法には以下の5つのポイントがあります。
- 水を切って育てる
- 寒さに慣らしておく
- 霜に当てない
- 翌日の天気予報を必ず確認する
- 絶対に凍らせたくない苗は室内へ入れる
大事に育てていた多肉が凍ってしまったら正直、かなり焦りますよね...
私自身も、初めて多肉が凍ってしまった時はショックでしたが、放置して見守る以外に方法がないので、「無事に解凍されますように!!」と祈っていました。
意外と何事もなく解凍された苗が多かったので、みなさんも諦めずに自然解凍を待ってみてくださいね!
執筆・執筆協力
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多肉植物に関する幅広い情報を発信しているNoshiと申します。
2016年にホームセンターで出会った「ブロンズ姫」から始まった多肉植物ライフ。
エケベリアを中心にどんどん沼にハマり、気付けば育てた多肉植物は400種類を超えました。
今では苗の販売や、寄せ植えワークショップを開催するまでになった、北海道のタニラーです!