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セダムを増やすのって楽しい!強いのか弱いのわかりにくいセダム属の増やし方

増やし方
セダム属
セダム属
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多肉植物の魅力や育てて楽しいポイントに「よく増える」「増やしやすい」というのも、含まれている気がします。

少なくとも、私が多肉植物を育てるのをやめないのは「1枚の葉っぱから1株に成長してくれてドンドン増えてくれるから」というのが、かなりのパーセンテージを占めています。

そんな生命力や繫殖力旺盛な多肉植物の中でも、増やしやすい品種が目白押しのセダム属。

けれどセダム属には、抜いても抜いても存在している品種から、順調に育っていると見せかけて突然いなくなる品種まで、色々揃っているので「強いんだか弱いんだかハッキリしてくれ」と思っている方もいるのでは?

『セダムって強いって聞いてたのに全然増えない』

『セダムの中でも増やしやすい品種が知りたい』

と、セダムの増やし方に戸惑っていた方へ。

若干のコツを掴んで、これからモリモリと増やしていきましょう。

セダム属ってどんな多肉植物?

『ベンケイソウ科セダム属』と聞いて「そーなんだ」と理解できる方の方が少ないかもしれません。

そもそも、多肉植物はベンケイソウ科に属している品種が多いみたいなので……。

私自身も属性など気にしたことはなかったのですが、万年草によく似たマツバボタンがスベリヒユ科だと最近知って、愕然としました。

育ち方や増やし方は、まるっきり万年草と一緒なのに、科まで違っていたとは?!

薄化粧や月の王子など、薔薇の花のように可憐なフォルムのロゼット型の品種でさえセダムだというのに、マツバボタンは仲間ではなかったなんて(しつこくてすみません)。

なので、共通点を見つけるというよりは「セダム=品種が多くてなんとなく強そう」と、認識していれば大丈夫かもしれません。

セダム属の一般的な育て方とアレンジ

直射日光に強く、むしろたっぷりの陽射しを浴びるとさらに元気に育つため、日当たりの良い場所で育てるのがおすすめです。

地植えでも育つ品種が多く、水やりが面倒くさい人にもピッタリ!

乾燥にも強いので、イギリスでも人気のタペストリーガーデンに使われることも。

基本的に夏は緑の品種が多いですが、ピンク系、赤系、パープル系、イエロー系など色が豊富なので、キッチリ色を分けたジオメトリックデザインや、グラデーションで馴染ませるカラフルモザイクデザインなど、お庭に空きスペースがあれば、地植えで楽しむのもアリです。

ただ、蒸れには弱いので、繫殖力旺盛なのが裏目に出てモサモサになりすぎると、蒸れて弱ることもあるので、適当に間引いて風通しを良くしてあげましょう。

多肉植物の基本的な増やし方

葉挿し、挿し木、株分けなどがあります。

葉挿しは、増やしたい株の形に影響しなさそうな箇所から、優しくもぎりましょう。

もぎった葉っぱは、風で飛ばされないような場所に置いておくと、いつの間にか先端にミニチュアサイズの分身が発芽します。

私が初めての葉挿しに成功して、小さいのに親株のまんまの形をした赤ちゃん株を見た時は、あまりの可愛さに、ライオンキングで生まれたてのシンバを抱えあげるラフィキの気持ちになったものです。

葉挿しでの置き方は人それぞれで、サークル状にきっちり並べたり、小さいカップ1個につき1枚置いてみたり。

ちなみに我が家では、直接地面にダイブさせて頭から突き立てる「犬神家の一族」のスケキヨスタイルです。

挿し木は、株の少し下をカットし、枯れた葉は取り除き土に植えます。

「切り口を乾かせ」との説明も見かけますが、我が家の多肉はカットしてすぐに植えても大丈夫な品種が多いので、乾かしてません……。

株分けは、取り出して根っこを分離して増やす方法ですが、1本の茎に1株しか生えていない品種では無理なので、ワシャワシャと群生している品種で試してみてくださいね。

基本を押さえたところで、次はセダムの特徴ごとの増やし方を見ていきましょう。

増やしやすいセダムの王様「万年草」は植える必要なし?

体やホースが当たって飛ばされても、落ちたところで復活する万年草。

抜いても抜いても、雑草並みに復活する万年草を増やしたい時は、ちぎって置いて少し土をかぶせるだけで大丈夫!

タペストリーガーデンを作る時、モリモリ増えて緑が美しいカーペットのようになるのですが、勢いよく増えすぎることもあるので、デザインが乱れるのがいやな場合は、他に浸食しないように枠を作るか、マメに監視して逐一抜く必要も……。

けれど、黄金と称される黄色い葉の万年草は、キチンと手入れしないと先祖返りして緑に戻ることが多く、我が家の広がって自分で増えた黄金細葉万年草は黄色いままですが、ちぎって増やした株は緑に戻っています。

薄い葉のセダムの葉挿しは難しい

多肉植物全体にいえることですが、薄化粧やコーカサスキリンソウトリカラーなどの、葉が薄い品種は、葉挿しにしても成功率が低いので、ある程度大きくなったらカットして挿し木にするのがオススメ!

株のすぐ下でカットして茎を残さない方法もありますが、外で管理している場合コロコロと風で飛ばされることもあるので、1〜2センチ茎を残して植えれば安定します。

私の体感ですが、カット前に頻繫に水やりをしていたのなら、カットして植え付けた後も、カット前と同じ頻度で水やりしたほうが、元気になるのが早いような気がします。

カットしていきなり体質が変わるわけではないだろうから「カットされた?」と、多肉植物自身に気づかせない方がいいのかなぁと……。

あくまで科学的根拠など何もない持論ですので、都市伝説レベルで受け止めてください。

葉挿しでジュレてしまうセダム

ふっくらとした葉を持つセダムなら葉挿しでも大丈夫だろうと置いていても、ジュレて朽ち果ててしまうことも。

私の経験では、セダムの葉挿しの成功率は低く、葉挿しには向いていないのだろうと、思っています。

次は、私が唯一、葉挿しに成功したセダムを紹介します!

プチプチセダムの虹の玉とビアホップの葉挿し

どちらも落ちた葉を根元に置いておけば増えていくと言われてますが、私は虹の玉の葉挿しに成功した経験はありません。

ビアホップも、室内ではムクムク増やせても野外での葉挿しは成功したことがなかったのですが、今年の秋、管理をちゃんとすれば野外でも葉挿しで成功できるのを確認しました!

虹の玉は、今でも増やしたい時は挿し木してますが、葉挿しに成功できれば爆発的に増やせるだろうと、ひそかな野望を抱いています。

分類不能の謎セダム

クラバツムや天使の雫など、透き通った葉を持つ品種は挿し木でもジュレる時もありますが、手入れをせずに茎を伸ばしっぱなしで横たえておくと、茎に可愛い赤ちゃん株が芽生えていたりすることも。

天使の雫の赤ちゃん株を取って順調に増やしていたのですが、ある年の梅雨明け、あれよあれよと変色して、一斉に朽ち果てました……。

葉挿しも挿し木も難しい品種は、調子が悪くなると歯止めがきかず、同じ環境に置いておくと同じ反応を起こしてなくなってしまうので、子株が取れた時は違う環境で離して置いておくといいのかもしれません。

とりあえず挿し木しておけばなんとかなる?!

茎がどんどん伸びる木立ち性の品種や、ロゼット型の先端が大きくなる品種など、セダムはバリエーション豊か。

ホワイトストーンクロプや虹の玉、玉つづりなどのように、元はツブツブっぽいのに徒長して「這い性なのか」「もしくは木立ちが行き過ぎて倒れて這い性のように見えてるのか」と、育ち方がつかめない品種が多いのも、ある意味セダムの魅力。

とりあえず、先端や、挿し木しやすいポイントでカットして挿しておけば、ほとんどのセダムは、なんとかなります!

私が挿し木で失敗したクラバツムなどの謎セダムも、私のスキル不足なだけで、挿し木で成功していらっしゃる方も多いようなので、とりあえず挿し木して様子をみても?

セダムは期待を裏切らない

品種にもよりますが、セダムの葉挿しは成功率が低いので、1枚の葉から1株に再生してくれるほどの増え方は期待できないものの、とりあえず挿し木して待っていれば、順調に増えていきます。

形のバリエーションも豊富なので、好きな品種がきっと見つかるはず。

お気に入りのセダムを増やして、多肉植物に囲まれた生活を送りましょう!

執筆・執筆協力

マルツキコ
マルツキコ
九州在住、多肉植物をこよなく愛するマルツキコです。
愛犬とともに自然豊かな環境で、多肉植物を育てています。
不器用でガサツな私でも育てられる多肉植物の魅力などを紹介していきますので、よろしくお願いいたします。
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